「熱海殺人事件 女・木村伝兵衛バージョン」
★☆北区AKT STAGE×宮城学院女子大学 日本文学科 ー2018年度 日本文学科特別企画「現代演劇」公演「熱海殺人事件 女・木村伝兵衛バージョン」
作 つかこうへい
日程:2018年4月26日(木)18:00開演
会場:宮城学院女子大学 学生センター小ホール(仙台市青葉区桜ヶ丘9-1-1)
CAST / STAFF
木村伝兵衛部長刑事 ・大滝 樹
熊田留吉刑事 ・小山蓮司
容疑者大山金太郎 ・大江裕斗
万平刑事 ・木村明弘
あらすじ
東京警視庁・捜査一課。
大きな椅子に踏ん反り返って机に脚を乗せているのは、泣く子も黙る木村伝衛兵部長刑事。数々の難事件を解決し、容赦なく犯人を死刑台へ送り出してきた。そこへやって来た一人の若い刑事、熊田。
部長「誰です、あんた」
熊田「本日付で府中八王子署から東京警視庁捜査一課に転任の辞令を受けました、熊田、」
部長「熊田」
熊田「留吉と申します」
部長「あなた、タイプです」
熊田「なに言ってんだ、お前は」
部長「あなたは私のかなりの好みのタイプだと申し上げたのです」
熊田「あの、木村伝兵衛部長刑事は」
部長「私です」
熊田、去ろうとする。
部長「どこへ行きます」
熊田「八王子に帰るんだよ、バカヤロウ。オレは女の下で働く趣味はねえ」
部長「男の人はみなそう言われますが、その女に、どれだけ力があるか、確かめてからお帰りになられても遅くはないんじゃないですか」
熊田「なんだと !!」
容疑者・大山金太郎と幼馴染の被害者・山口アイ子。そして在日朝鮮人の李先輩。故郷長崎五島を愛して止まない三人に起こった悲劇とは・・
大山を「立派な犯人」に仕立て上げ死刑台に送り出した木村伝兵衛部長刑事。だが、捜査に抜擢された熊田も、伝兵衛を支えて来た部下のホモ刑事・万平も、伝兵衛の元を去っていく。
そして、一人捜査室に残った孤独な伝兵衛が拳を挙げて叫ぶ。
「警視総監殿、今、義理と人情は、女がやっております!」
1998年、韓国の金大中(キム・デジュン)大統領が打ち出した日本文化開放政策により、翌年4月、日韓政府正式認可の元、韓国史上初めて日本語による演劇公演が実現された。その記念すべき歴史的作品。
(原題/ 熱海殺人事件「売春捜査官」)
Credit
主催 宮城学院女子大学学芸学部日本文学科
企画・制作 ★☆北区AKT STAGE
協力 (株)つかこうへい事務所 (株)ウイントアーツ (有)RISE